双方に落ち度があるため金銭請求なしで離婚し、早期解決した事例

 

依頼者の属性

20代女性

別居の有無

同居中

主な争点

離婚、財産分与、慰謝料、

弁護士の関与

交渉

解決結果

協議離婚、財産分与・慰謝料0円

解決までの期間

5か月

解決のポイント

・依頼者は、相手方が不貞をしたため離婚を申し出ましたが、拒否されました。その後、依頼者も不貞をしてしまい、相手方に発覚しました。
依頼者は、その際相手方から暴力を受けたこと、その後も相手方の不貞が発覚したことから離婚を考え、相談に来られました。

・双方とも落ち度があったため、早期解決を見据え、慰謝料等は請求せず、離婚のみを請求しました。
住宅ローンについて、相手方の要望がありましたが、法律に従い、依頼者が負担することは拒否し、最終的に金銭のやり取りなしでの離婚について合意しました。

・金銭的なやり取り、特に住宅ローンは、離婚の際に揉める原因となります。
最終的な結論(審判や判決)を見据えて協議する必要があります。採取的な結論を相手方にも説明することで無用な争いを避け、解決することができるケースも多々あります。

 

早期解決を優先し、調停離婚した事例

 

依頼者の属性

20代男性

別居の有無

同居中

主な争点

離婚、養育費、財産分与

慰謝料、年金分割

弁護士の関与

交渉、調停

解決結果

調停離婚、養育費月3万5000円

解決金224万円

解決までの期間

4か月

解決のポイント

・依頼者は、依頼者の婚姻前の異性関係を理由に、相手方から誹謗中傷を受けていました。
相手方から離婚を求められ応じることにしたものの、相手方が撤回する等協議が進まないため、相談に来られました。

・離婚調停を申立て、離婚条件を協議しました。
相手方の言動は、不適切ですが、明確な離婚原因とまでは言えないため、早期離婚を前提とし、条件を検討し、調停が成立しました。

・財産分与も含めて、一定の支払いをしましたが、依頼者にメリットの大きい条件となりました。依頼者も早期解決ができ、また、一定の支払があったものの、メリットのある条件に納得していただけました。
現時点で何を優先すべきかを踏まえることで、離婚条件を冷静に検討ができ、早期解決することができました。

相手方より離婚調停申立。1人では不安なため、弁護士に依頼。

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

別居中

主な争点

財産分与

弁護士の関与

調停

解決結果

離婚、不動産取得

解決までの期間

3か月

解決のポイント

・既に離婚調停中。相手方に弁護士がついているため、相談者も1人では不安なため弁護士に依頼したい。財産分与は不動産を希望。

・離婚調停に対応しました。
相手方の主張の中で事実と異なっている部分は指摘しつつ、これまでの財産形成についての寄与を主張しました。

・最終的に財産分与として不動産を取得し、その余の財産は各名義が取得することとなりました。
年金分割の資料の取得の関係で3ケ月かかりましたが、具体的な合意としては1ケ月程度で行うことができました。

金銭のやり取りなしで早期離婚をすることができた事例

依頼者の属性

30代女性

別居の有無

別居中

主な争点

離婚

弁護士の関与

裁判外の交渉、

解決結果

協議離婚成立

解決までの期間

2か月

解決のポイント

・依頼者は、相手方が部屋にこもり、家事に非協力的であることから、離婚を申し入れましたが、拒否されてしまい、相談にこられました。

・まず、離婚を求めるとともに婚姻費用の請求をしました。相手方から家具家電等についての支払いを請求されましたが、相手方が婚姻費用の負担を考え、金銭の支払い等を行わない内容で合意しました。

・一方の心情が変化しない場合、他方が拒否してもいずれは離婚することとなります。相手方に対しても、その点及び婚姻を継続した場合の法的関係を説明することでスムーズに離婚が成立しました。
特に婚姻関係が短期間である場合には、協議離婚で早期に解決することができる可能性がありますので、専門家への相談をお勧めします。

相手方の収入減について当方の主張が認められ養育費の合意をした事例

依頼者の属性

20代女性

別居の有無

別居中

主な争点

養育費、婚姻費用

弁護士の関与

裁判外の交渉、調停

解決結果

調停離婚成立

養育費月20万円

婚姻費用92万5000円

解決までの期間

7か月

解決のポイント

・依頼者は、相手方と離婚の合意はできていました。相手方代理人から提示された離婚条件では、本人の学歴や職歴を元に養育費を算出するとされていましたが、依頼者は2年前に退職して専業主婦となっていました。

・相手方は会社の代表者でしたが、突如として減額された収入を主張してきました。また、本人は妊娠を機に退職していたため、大学卒業を前提とした再就職が困難な状況でした。
相手方の収入の減少が金額及びタイミングが不自然であることを主張し、従前の収入が算定の基礎となると主張しました。また、本人の収入については一般的な家事従事者の収入が算定の基礎となると主張しました。
いずれも当方の主張が認められました。
また、相手方から婚姻生活に関して、本人の有責性が主張されましたが、客観的な資料(LINE等のやり取り等)をもとに理由がないことを主張しました。

・当初の予定と異なり、相手方が相当の収入減を主張してきましたが、裁判例を参考に必要な主張を行うことで当方の主張が認められました。
また、本人の有責性について事実とは異なる主張がなされたため、本人と打ち合わせ反論しました。収入の主張もそうですが、婚姻生活についての主張についても満足いただき良かったです。

音信不通の相手方と連絡を取ることができた事例

依頼者の属性

50代男性

別居の有無

別居中

主な争点

離婚

弁護士の関与

交渉、調停

解決結果

復縁

解決までの期間

3年4か月

解決のポイント

・依頼者は、別居した妻との復縁を望み、交渉や調停の申立をしましたが、合意に至らず取り下げておられました。その後、音信不通となりました。
このままでは、離婚もやむを得ないのかと思い、相談に来られました。

・夫婦関係調整(円満)調停を申立て、裁判所を通じて意思連絡を図りました。
また、相手方から婚姻費用分担調停が申し立てられた後は、収入の主張や音信不通期間の子に対する教育費などの事情を説明しました。
最終的には、一定の合意を行い、その後、連絡を取り合うことができるようになりました。

・相手方が音信不通であり、裁判所でも中々、意思を表明しないため、時間をかけて調停の場で話を聞きました。
法的な解決が困難な事案ではありましたが、調停における話し合いや事情の変更により、連絡のやり取りが可能になりました。
長期の別居の場合、離婚となる場合もありますが、粘り強く調停において協議をしたことで、将来のことも考え、やり取りを続けることができるようになりました。

定年を目前にした夫からの突然の離婚請求。的確な婚姻費用・財産分与を獲得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

別居中(単身赴任)

主な争点

婚姻費用,財産分与

弁護士の関与

調停,裁判外の交渉

解決結果

婚姻費用22万円,調停離婚成立,

財産分与683万円

解決までの期間

19か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方が選任した弁護士から突然,離婚を請求する内容証明を送られ,驚いて相談に来られました。相手方は,単身赴任中でしたが,離婚については全く話もなく,一方的なものでした。

・まずは一方的に給与振込を変更されたため,婚姻費用分担調停を申し立てて,相手方が引き続き住宅ローンや婚姻費用を支払うことを合意しました。
・その後,離婚協議となりましたが,相手方は,依頼者には財産があるのではないかという主張がなされました。最終的には,自宅を依頼者へ財産分与した上,退職金を含めた財産分与を確保しました。

・夫からの突然の離婚請求であり,法律上の離婚原因はありませんでしたが,お子さんも独立していることから,適切な財産分与を確保することを条件に離婚に応じる方針を取りました。
・家計に関与していない当事者から,財産があるはずだという主張はよくあります。本件でも,時間はかかりましたが,適切な財産分与を確保することができました。

財産分与により,退職金を含め,婚姻中に形成した財産を取得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

別居中

主な争点

婚姻費用,財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停,裁判外の交渉

解決結果

婚姻費用183万円,養育費月10万円,

財産分与1105万円

解決までの期間

11か月

解決のポイント

・本人が離婚を考え別居を開始しましたが,別居後,相手方から生活費の支払いはありませんでした。また,相手方が管理している財産は把握できておらず,離婚のすすめ方について相談に来られました。

・まず,生活費を確保するため,婚姻費用分担調停を申し立てました。同調停では,裁判所の算定表に基づいて合意しました。
その後,離婚協議を行いました。協議では,自宅不動産や将来の退職金も含めて,双方の財産を開示し,財産分与を行いました。
また,将来の退職金が対象であったため,分割払いの合意をし,公正証書としました。

・離婚する場合には,まず,当面の生活費を確保する必要があります。今回は,婚姻費用について先に合意を行ったため,焦ることなく離婚の協議を行うことができました。
また,片方が得た財産(特有財産は除く。)であっても,同居期間中は,夫婦で取得したものとして,財産分与の対象となります。将来の退職金も財産分与の対象となりますので,双方の財産を把握することが重要です。
離婚の際の条件にお困りの方はご相談ください。

婚姻費用を確保しつつ,適切な財産分与を獲得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

同居中

主な争点

財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停,審判

解決結果

離婚成立(財産分与約730万円)

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

24か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からのモラハラや,女性関係を理由に離婚を考えていました。本人同士の話し合いでは,相手方が離婚に同意したため,退職金や年金等の財産分与について,相談に来られました。
・まずは婚姻費用の調停を申し立て,成立させました。その後,毎月の婚姻費用を受け取りながら,離婚の交渉を進める予定でしたが,調停成立後,相手方が代理人を就け,離婚調停を申し立てたため,それに対応するかたちで離婚を成立させました。
・現在手元にない財産であっても,保険の解約返戻金見込額や退職金見込額など財産分与の対象となる財産があります。
また,片方の退職金であっても,夫婦の共有の財産となります。
そして,離婚協議では,生活費を確保しつつ,夫婦共有財産を洗い出し,財産分与に臨むことが重要となります。
本件においても,婚姻費用を確保したうえで,交渉することで,きちんと財産分与を行うことができました。

離婚及び年金分割に応じない相手方に毅然と対応した事例

依頼者の属性

70代女性(専業主婦)

別居の有無

別居中

主な争点

離婚,婚姻費用,財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停・審判

解決結果

審判離婚,婚姻費用18万円

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

17か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からの恫喝や暴力があることや,相手方の定年退職後に生活費をもらっていなかったことから,別居に踏み切りました。相手方と会いたくない気持ちもあり,離婚をどうすすめるべきか相談に来られました。

・婚姻費用,離婚,年金分割を求める調停を申し立てました。
争点を絞るため,婚姻費用及び離婚について成立させ,年金分割については別途審判を申し立てました。

・DVがあったため,相手方との接触は絶対にしないよう気を付けました。
また,相手方が年金分割に固執し,協議が中々進みませんでしたが,離婚を先行させることでなんとか年金分割もすることができました。
専業主婦(夫)であっても配偶者が厚生年金に加入している場合には,その分も加味した積み立てがなされています。
年金分割を行わない場合,正当な支給がなされません。本件では,正当な権利をきちんと取得することができ,良かったです。