財産分与により,退職金を含め,婚姻中に形成した財産を取得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

別居中

主な争点

婚姻費用,財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停,裁判外の交渉

解決結果

婚姻費用183万円,養育費月10万円,

財産分与1105万円

解決までの期間

11か月

解決のポイント

・本人が離婚を考え別居を開始しましたが,別居後,相手方から生活費の支払いはありませんでした。また,相手方が管理している財産は把握できておらず,離婚のすすめ方について相談に来られました。

・まず,生活費を確保するため,婚姻費用分担調停を申し立てました。同調停では,裁判所の算定表に基づいて合意しました。
その後,離婚協議を行いました。協議では,自宅不動産や将来の退職金も含めて,双方の財産を開示し,財産分与を行いました。
また,将来の退職金が対象であったため,分割払いの合意をし,公正証書としました。

・離婚する場合には,まず,当面の生活費を確保する必要があります。今回は,婚姻費用について先に合意を行ったため,焦ることなく離婚の協議を行うことができました。
また,片方が得た財産(特有財産は除く。)であっても,同居期間中は,夫婦で取得したものとして,財産分与の対象となります。将来の退職金も財産分与の対象となりますので,双方の財産を把握することが重要です。
離婚の際の条件にお困りの方はご相談ください。

満期がずいぶん先の学資保険について,支払合意をした事例

 

依頼者の属性

40代女性

別居の有無

別居中

主な争点

離婚,親権,養育費,財産分与,慰謝料

弁護士の関与

調停

解決結果

調停離婚成立,親権,養育費月2万5000円,

財産分与600万円

解決までの期間

10か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からの暴言等に悩まされていました。別居や離婚を決意したものの,相手方と直接話し合いをすることは難しいため,相談に来られました。

・別居と同時に受任通知を送付し,直接連絡がないよう配慮しました。
離婚調停を申し立て,主として財産分与についての協議をしました。
子の監護状況を踏まえ,学資保険について,満期時に交付する合意をしました。

・別居の経緯から,当事者同士のやり取りが行われないよう配慮しました。
学資保険は財産分与の対象財産ですが,子の進学時の費用のために積み立てる方も多く,子を監護する側が取得する必要性も認められます。
相手方の理解も必要であったため,調停で十分事情を説明し,支払時期を満期時としたうえで,合意しました。

婚約後に相手方の不貞行為が発覚し,慰謝料請求した事例

 

依頼者の属性

20代男性

別居の有無

別居中

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

裁判外の交渉,訴訟提起

解決結果

慰謝料70万円

解決までの期間

4か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方と婚約し,相手方の両親への挨拶も済ませて同棲を開始しましたが,相手方が不貞行為を行っていることが発覚しました。相手方を信用できなくなってしまった依頼者は,婚約及び同棲を解消したうえで,慰謝料請求について相談に来られました。

・婚約解消について,慰謝料請求の交渉を行いました。当初,相手方は,30万円以上支払う意思はないとの回答でした。やむを得ず訴訟提起をし,その旨通知したところ,期日が開かれる前に70万円で示談をすることができたため,訴訟は取り下げました。

・交渉段階から,当方の言い分を明確にしていました。訴訟提起は最終手段ですが,交渉段階から訴訟を見据えていたため,相手方にも言い分が伝わり,最終的には,第1回期日前に示談をすることができました。

別居後音沙汰のなかった相手と調停離婚が成立した事例

 

依頼者の属性

40代男性

別居の有無

別居中

主な争点

財産分与,養育費,年金分割

弁護士の関与

裁判外の交渉,調停

解決結果

調停離婚成立,養育費月9万円,

財産分与155万8478円

解決までの期間

8か月

解決のポイント

・依頼者は,別居後相手方が申立てた婚姻費用分担調停により,婚姻費用を数年にわたり支払い続けていました。その後相手方と連絡がとれなくなったため,相談に来られました。

・当方が代理人につき,離婚調停を申し立てました。別居後の相手方の所在は不明でしたが,郵便物の転送により,裁判所からの送達は受領されました。最終的に,相手方にも代理人がつき,条件を調整したうえで,調停離婚が成立しました。

・離婚自体には争いがありませんでしたが,別居の経緯などから,金銭面で気持ちの整理が困難な事案でした。調停で話し合いをしていく中で,基準に従った解決で納得し,合意することができました。

婚姻費用を確保しつつ,適切な財産分与を獲得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

同居中

主な争点

財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停,審判

解決結果

離婚成立(財産分与約730万円)

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

24か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からのモラハラや,女性関係を理由に離婚を考えていました。本人同士の話し合いでは,相手方が離婚に同意したため,退職金や年金等の財産分与について,相談に来られました。
・まずは婚姻費用の調停を申し立て,成立させました。その後,毎月の婚姻費用を受け取りながら,離婚の交渉を進める予定でしたが,調停成立後,相手方が代理人を就け,離婚調停を申し立てたため,それに対応するかたちで離婚を成立させました。
・現在手元にない財産であっても,保険の解約返戻金見込額や退職金見込額など財産分与の対象となる財産があります。
また,片方の退職金であっても,夫婦の共有の財産となります。
そして,離婚協議では,生活費を確保しつつ,夫婦共有財産を洗い出し,財産分与に臨むことが重要となります。
本件においても,婚姻費用を確保したうえで,交渉することで,きちんと財産分与を行うことができました。

被害者意識が強く,嫌がらせを行う不貞相手に毅然と対応した事例

依頼者の属性

30代女性

別居の有無

同居

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

交渉,訴訟

解決結果

慰謝料20万円

接触禁止など

解決までの期間

1年

解決のポイント

・依頼者は,夫の不貞相手からの嫌がらせにどのように対処すればいいのかわからず,相談に来られました。

・相手方が,慰謝料請求に応じず,訴訟提起しました。
訴訟では,婚姻関係破綻が主張されましたが,今後の接触禁止を条件に和解となりました。

・金額としては少し低額ですが,接触禁止の合意ができたことは事案として大きいと思います。
相手方の不当な接触や嫌がらせ対しても毅然と対応しました。

 

離婚及び年金分割に応じない相手方に毅然と対応した事例

依頼者の属性

70代女性(専業主婦)

別居の有無

別居中

主な争点

離婚,婚姻費用,財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停・審判

解決結果

審判離婚,婚姻費用18万円

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

17か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からの恫喝や暴力があることや,相手方の定年退職後に生活費をもらっていなかったことから,別居に踏み切りました。相手方と会いたくない気持ちもあり,離婚をどうすすめるべきか相談に来られました。

・婚姻費用,離婚,年金分割を求める調停を申し立てました。
争点を絞るため,婚姻費用及び離婚について成立させ,年金分割については別途審判を申し立てました。

・DVがあったため,相手方との接触は絶対にしないよう気を付けました。
また,相手方が年金分割に固執し,協議が中々進みませんでしたが,離婚を先行させることでなんとか年金分割もすることができました。
専業主婦(夫)であっても配偶者が厚生年金に加入している場合には,その分も加味した積み立てがなされています。
年金分割を行わない場合,正当な支給がなされません。本件では,正当な権利をきちんと取得することができ,良かったです。

公正証書による離婚協議書を作成した事例

依頼者の属性

20代女性

別居の有無

別居中

主な争点

なし

弁護士の関与

離婚協議書の案文作成

公正証書作成の代理

解決結果

公正証書による離婚協議書の作成

解決までの期間

3か月

解決のポイント

離婚に際し,養育費や不動産ローンの支払い等に関する各条件について,公的な書類に残しておきたいと依頼されました。

ご本人様から条件を聞き取り,案文を作成しました。その後,作成時に必要な資料等を取寄せ,公正証書作成時には,当事務所の弁護士が公証役場へ出向き,ご本人様に代わって手続きを行いました。

双方が,子どもの将来を考えた内容の離婚協議書となりました。訴訟では判断されない細かい事項まで定めることができました。
住宅ローンについては,連帯債務,共有名義,であったため,負担や今後の処理について定めました。
事前に双方で内容について詰めることができていたため,充実した離婚協議書となりました。

離婚を条件に不倫の慰謝料を支払うことで合意,依頼者の希望に寄り添い早期解決できた事例

依頼者

40代女性(無職)

別居の有無

主な争点

離婚,慰謝料

弁護士の関与

交渉,公正証書作成

解決結果

300万円(慰謝料)

解決までの期間

4ヶ月

解決のポイント

◯相談前

依頼者は,夫に不貞が知られ,慰謝料400万円を請求されていました。

夫は,既に不貞相手から示談金100万円の支払いを受けていました。

依頼者は,ある程度の支払はやむを得ないとしても,元々夫婦仲がうまくいっていなかったことから離婚を強く希望し,相談に来られました。

◯相談後

弁護士が相手方と交渉し,年内の離婚成立を条件に慰謝料300万円で合意できたため,協議内容をまとめた公正証書を作成しました。

◯弁護士からのコメント
依頼者が支払った慰謝料は決して安くありませんが,依頼者が何よりも離婚を強く希望されていたため,早期に解決できて大変喜んでおられました。このような事案では,依頼者が何を重視されているのかを大切にして方針を決めるよう心掛けています。

家庭を壊した代償は高かった。不貞の相手方へ訴訟で責任追及をした事例

依頼者の属性

40代女性(会社員)

別居の有無

別居中

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

示談交渉、訴訟

解決結果

慰謝料315万円

解決までの期間

1年半

解決のポイント

不貞の相手方への慰謝料請求を依頼されました。

依頼者の意向により,当初は交渉を行っておりましたが,相手方は,不貞の事実を認めるものの,色々と難色を示し,賠償に応じませんでした。

そこで,訴訟を提起し,その責任を求めたところ,最終的には315万円の慰謝料の支払いを内容とする勝訴的和解となりました。